入社8年目社員が語る、パパ育休のリアル

「男性育休は本当に取れるんですか?」 求職者からよくいただく質問のひとつです。 制度があることと、実際に取得できること。 その間には、少なからず心理的なハードルがあるものです。 今回は、入社8年目の社員が取得した産後パパ育休について話を聞きました。
「育休?取れるなら取ろう!」の一言
育休を考え始めたきっかけは、制度の情報を知ったことでした。
「取れるなら取りたい、とは思いました。でも正直、少し不安もありました」
しばらく職場から離れることになる。チームに負担がかかるのではないか――。
そんな思いが頭をよぎったといいます。
最初に相談したのは、オフィスリーダーでした。
返ってきたのは、想像以上にシンプルな言葉。
「取れるなら取ろう!」
その言葉で、気持ちが固まりました。
「そこで覚悟が決まった感じでした。あとはきちんと準備しよう、と」
人事労務系の部署も、申し出からすぐに対応をしてくれました。
不安があったからこそ、育休に入ることが決まってから、担当業務を丁寧に整理。
自分が一人で抱えている業務を洗い出し、進行中の案件はできるだけ区切りのよい状態に整えました。
「申し訳なさがあったからこそ、できる準備は全部やろうと思いました」
早い段階で相談していたこともあり、周囲も自然に受け止めてくれたといいます。
「“行っておいで”という空気でした。当然であるかのような雰囲気で、ありがたかったですね」

PCもスマホも置いていった4週間
育休中は、主に沐浴、寝かしつけ、夜間授乳後のサポートを担当。
「せっかくの時間だから」と、自ら積極的に関わることを選びました。
印象的だったのは、育休前にかけられた言葉です。
「絶対に仕事を気にしてしまうから、PCもスマホも置いていきなさい、と言われました」
実際に端末は持たず、育児に集中した4週間。
子どもの体重がぐんぐん増え、表情が少しずつ変わっていく。
その変化を“毎日そばで見られたこと”が何よりの財産になったと話します。
パートナーが感じた「安心感」、しかしそこには事件も!
奥様にもご意見を伺ってみました。
「男性が育休を取るのはまだ少ないと聞く中で、取れると分かってありがたかったです」
特に助かったのは、夜の時間帯だったといいます。
「授乳のあとに“お願いできる”人がいる。それだけで安心感が違いました」
また、会社への印象も変わったそうです。
「2週間くらい取れたらいいな、と思っていたので、4週間と聞いて驚きました」
育休は、家族にとっても“会社の姿勢”を感じる出来事だったのかもしれません。
しかし、育児は一筋縄ではいかないもの。
慣れない新生児の抱っこで、なんと「ぎっくり背中」になるトラブルもありました。
「何のために休んだのか…」と悔しく思いながら、三日間ほど何もできずに過ごしたそう。

復帰後、働き方が変わった
復帰後は、働き方を見直しました。
「定時で帰ることを前提に動くようになりました」
帰宅後は食事づくりや入浴も担当。
限られた時間で成果を出すため、業務の進め方も工夫しています。
「効率化できるところは見直す。AIツールも活用しています」
育休を取ったことで、仕事への向き合い方が変わったといいます。
「これまでは“自分のため”という感覚が強かった。でも今は、家族のために働いているという意識が自然とあります」
育休はキャリアを止める時間ではなく、“働く意味”を見つめ直す時間だったのかもしれません。
これから入社する方へ
最後に、これから仲間になるかもしれない方へメッセージをもらいました。
「まず、ぎっくり背中にならないように、体力はつけておいた方がいいです!笑」
「そして、やりたいことや必要なことは、まず発信してみること。相談すれば、協力してくれる人がいる会社だと思います」
奥様からも一言。
「ぜひ育休を取って、育児に積極的に参加してほしいです」
制度があること以上に、“使っていい”と言ってもらえる空気があること。
それが、安心して働ける理由のひとつなのかもしれません。


