目指せ新規事業で大ファン作り!

アビリティーセンターでは、大人の発達障害に特化した就労移行支援事業として、フェアコンタクト株式会社を立ち上げ、『ディーキャリア松山』を運営しています。
新規事業に取り組んできた責任者に話を聞いてみました。

人材育成の研修グループを立ち上げた時に、いろんな企業さんを回っている中で、福祉分野の人々の考え方や努力に触れ、自身も役に立ちたいと思うようになりました。ちょうど精神福祉士の資格も有していたため、運命みたいなものを感じ、社長からこのお話をいただいた時にやってみようと思いました。

訓練プログラムに参加している方々は、発達障害や精神障害を抱え、コミュニケーションに課題を抱えています。でも、2年の訓練期間を経て、彼らは大きく変化するんですよ。その変化を見ると、学び、共に成長できることに感動しますね。

彼らは卒業後就職し、その仕事にやりがいを見出していきます。就職先の企業を訪れると、訓練開始時と比べて全く違う姿勢で働いていることに驚かされます。卒業前は不安がつきものですが、就職後は安定感が増し、遅刻もしないし敬語もできています。

それはプログラムの進め方や関係者のサポートによるところが大きいので、やっぱりうれしいですね。こういった根本的な変化があるからこそ、訓練プログラムには意味があると感じます。

利用者さんたちは、セルフチェックを行い、自分の体調や状態を確認します。このチェックリストには、自分で設定した項目が含まれていて、良い状態と悪い状態を把握できるようになっています。この項目は時間と共に変化していきます。

通ってくれている間に、利用者さんとスタッフとの信頼関係を大切にし、積み重ねていきます。通常の派遣スタッフの場合、何か不満があれば他の派遣会社に登録し直すことが一般的です。でもフェアコンタクトの利用者さんは、そうはいかないので、何とか通い続けてくれます。問題を解決しようとしてくれます。その思いに報いたい、と強く感じます。とにかく、本人に問いかけ、悩みを理解し、その方がどうすれば変わろうと決意してくれるのか、常に考え、支援し続けることでしか乗り越えられないと感じています。

あまりに利用者さんに寄り添いすぎて、落ち込んでしまうことがあるので、自分を持つことは大事ですね。オンとオフの切り替えではなくて、本質的に自分が誰かと異なることを認識し、ある意味どんな事があっても冷静に対応することが大切です。感情的に寄り添いつつも、最終的に自分は自分です。そうでないと、他人に影響を受けたり、自己アイデンティティがぼやけたりするんですね。

支援を続けていると、利用者さんのなかに「ものすごく成長したな~」と感じさせてくれる例が数え切れないくらい出てきます。職場を見に行った時に、利用時には想像もしなかった様子で作業に取り組まれていたり、何かに気を回すことが苦手だった方が丁寧な挨拶周りをしたという話を聞いたり。その度に「良かった~!!」と感動して、ディーキャリアでは、人生そのものと向き合っているな…と感じています。

今、フェアコンタクトは5年目です。当初の計画では3つの拠点を持つ予定でしたが、計画通りにはなっていません。一人ひとりとのつながりを築いていますが、ファンづくりに時間がかかるという課題に直面していることが理由のひとつです。太いパイプはできつつあるので、事業としての成果を出すために、早く安定させたいのが本音です。

現在、15人の利用者がいますが、枠は20人なので、人数の増加を目指しています。累計では50〜60人の卒業生がいます。今後の目標としては、ディーキャリアの広報活動やファンづくりを強化し、大ファンの数を増やしていきたいです。ニュースレターやSNSを活用して引き続き広報活動を行っていく予定なので、ぜひ見てみてくださいね。

(記事:2023年9月掲載)

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